結婚式のビデオ撮影は簡単なようでいて難しいものです。デジカメの機能が進歩して誰にでも動画を簡単に撮影することができるようになりましたが、よい動画を撮影しようと思うとやはりそれなりの腕や工夫が必要です。ただ漠然とカメラを回していればよいわけではなく、盛り上がるシーンをよい位置、アングルから撮影したり、新郎新婦や両親のちょっとした表情、しぐさをうまく捉えるといった押し引きを活用した撮影が求められます。

せっかく撮影を頼まれたのに面白みのない動画になってしまうと新郎新婦を失望させてしまいます。もちろん素人ですから限界もありますが、できる限りの準備をしておきましょう。

まず注意点として踏まえておきたいのは「新郎新婦だけを撮らない」ことです。結婚式というのはその場全体でよい雰囲気を作り上げていくものです。新郎新婦にしてもその点を踏まえた上で結婚式場を選んだはずですから、そうした雰囲気を伝えられよう気をつけましょう。結婚式場の様子や全体の雰囲気なども撮影する、新郎新婦を撮影する場合にもうまく背景に会場の雰囲気を捉えるといった工夫が必要です。

それから小物も撮影も忘れないようにしましょう。ウェルカムボードなどいろいろとこだわった小物が多いのも結婚式の魅力です。新郎新婦本人や友人たちが心をこめて手作りしたものなのどもありますから、それをしっかり撮影して後で見直したときにそれらにこめられた暖かい気持ちがよみがえってくるようにしたいものです。

新郎新婦の入場や友人・恩師のスピーチ、花束の贈呈といった感動のシーンをしっかり撮影するのはもちろんですが、出席者の食事や歓談のシーンなど何気ない風景を撮影しておくのも忘れないようにしましょう。こうした場面に場が和んでいる様子や新郎新婦を祝福している空気がにじんでくるものです。

少々細かい部分ともいえますが、ちょっとしたこだわりを取り入れることで動画の出来栄えが格段によくなります。新郎新婦に感謝してもらえるようなビデオ撮影を目指しましょう。