僕はカメラが好きだ。それもあって今式場などの撮影の仕事に就けた。
今日は結婚式の仕事が入ってる。正直結婚式の撮影は好きだ。
「結婚式撮影について、どう撮って欲しいとか希望はありますか?」そうまずは希望がないか、新婚夫婦さんに聞く。
「そうですね。。記念に残るので、綺麗に(笑)」なんかフレンドリーな雰囲気の夫婦に今日は当たった。
それは非常に仕事がやりやすい。(記念撮影、日が当たるあそこでしよう、と)メモに書く。このフレンドリー夫婦の撮影は明後日にすることになった。
そう打ち合わせを終え。自宅へ帰る。ふとテレビをつけた。明後日は天気は秋晴れ、か。うんうん、いいね、外で撮れる。予定も変わらずにいけそう。
当日、カメラのメンテも終わらせ新婚さん夫婦を待つ。タキシ―ドに赤い花を持つ新婦、白く裾が大きく広がるウエディングドレスを着た花嫁。
この瞬間毎回思うのだが、女の子が花嫁さんに憧れる理由が、よくわかる。男の僕も息を飲む、綺麗なのだ。ほんとに、綺麗。
式場の中でいくつかポーズをお願いし、パシャパシャと撮影は順調に進む。自然体の表情も欲しいから、自由に過ごしてもらいその時間もカメラを回す。そして外に出ての撮影だ。
光がいい感じに出ていて僕も助かる。洋風な式場をバックに何枚か撮り、新婚夫婦にもOKをもらい、今日はこれで撮影は終わった。
その後も一応編集をする。まあ、調整ってとこだ。
今日はいつもより天気も後押ししたのもあり上手く撮れた。気にいってくれるといいな。
また後日、その新婚夫婦との打ち合わせでほぼ完成した写真をみせて感想を聞くことになった。結果は非常に気に入った、との事。僕も自信あったし良かった。
そして結婚式当日。
パンフレットの写真など前日撮った写真は好評で新婚夫婦も僕も安心した。結婚式当日も僕は夫婦を綺麗に撮る仕事がある。
なんたって人をレンズ越しに美しく映せる事の出来るこの仕事は僕は好きだ。
魔法をかけるように、人を輝かすことが出来る、そう思って今日もシャッターをきる。記念の一コマを、残すのだ。