撮影スタジオを選んでいく際に以外に見過ごされてしまいがちなのがスタジオのスペースです。個人撮影や記念撮影など撮る側も撮られる側も少人数の場合は問題ありませんが、たくさんの人数を撮影する場合、写真集の作成など専門のスタッフが多く関わる撮影の場合にはあまり狭いスペースだとよい環境で撮影できなくなってしまう恐れがあります。

本格的な撮影ともなるとカメラマンのほかにも照明担当やメイク担当などさまざまなスタッフが必要になりますし、いろいろな機材を使用する機会も増えます。そのため狭いスペースだとスタッフが十分に自分の役割を果たすことができないほか、動線がゴチャゴチャになって作業そのものがスムーズに進まなくなってしまう恐れもあります。ですから利用する人数のに合わせて余裕のあるスペースの撮影スタジオを選ぶことが大前提です。

ただし、当然のことですがスペースが広くなればなるほどレンタル料金も高くなります。資金に余裕がある環境で撮影できる人はほとんどいないでしょうから、不自由がない程度に十分スペースがあり、しかも予算的に無理のないスタジオを選ぶことが求められます。

また一軒家を丸ごと撮影に利用できるハウススタジオはスペースの心配がないように思えますが、ひとつひとつの部屋や廊下、屋上、庭などの撮影に利用する場所のスペースをしっかり確認しておくことも大事です。敷地面積が広いからといって撮影する場所まで十分スペースがあるとは限らないからです。

この点については各スタジオのホームページなどに掲載されている床面積だけではいまひとつピンとこない部分もありますから、直接スタジオに問い合わせてみるのが一番です。利用する人数や撮影のシチュエーションなどできるだけ具体的な条件を挙げたうえで使用に適しているかどうかを確認するわけです。もちろん、最終的には実際に訪れて内覧をしたうえで判断することが必須です。アンティーク調のスタジオや洋館は調度品がスペースをとるため画像に比べて実際は思ったほどスペースが広くないケースがあるので注意したいところです。