結婚式を撮影して記録に残したい場合、カメラマンをどうするかの問題が生じます。友人や親族に撮影してもらうのではない限り、プロのカメラマンに依頼する必要があるわけですが、その際には自分で選んで依頼するか、結婚式場に依頼するかの選択肢が出てきます。

一般的には結婚式場に依頼するケースがほとんどです。結婚式前にはいろいろと準備が忙しいものですし、ほとんどのカップルはプロのカメラマンに撮影を依頼した経験がないため、手間や時間をかけられない、あるいは自分で選ぶと不安といった考えからどうしても式場にお任せ、とするパターンが多いのです。式場の方でもそれを見越して最初からウエディングプランに撮影サービスを盛り込んでいることが多くなっています。

この方法がベストならとくに問題はなく、手間も省けてしっかりと大切な習慣を記録できる選択肢となるわけですが、じつはこの方法にはさまざまな問題点があります。

まずカメラマンの質。素人よりも上手なのは当たり前ですが、必ずしも理想的な形で撮影してくれるとは限りません。それは技術面の問題だけでなく、考え方の違いが原因で起こることが多く、カメラマンにとっての「記録に残すべき瞬間」と新郎新婦にとってのそれとでズレが生じることも少なくありません。式場に依頼する場合、事前に新郎新婦がカメラマンと打ち合わせをするといったことがほとんどなく全面的にお任せになることも多いのもこうした問題が起こりやすい原因のひとつです。

そして最大の問題となるのが費用です。式場のプランの内容をあまり意識せずに契約した場合には気にならないものですが、実際に費用の内訳を見るとカメラマンと撮影の費用がずいぶんと高いことに気づくはずです。一般的な相場では10万~20万円程度かかっており、これは外注で依頼する場合に比べて2~4倍もの相場となります。これは式場側が中間マージンをとっているのが大きな原因なのでずか、これでは高い、と感じる人がほとんどでしょう。また、写真の場合は枚数が決まっており、それを超過すると追加料金がかかるといったケースも見られます。式場で撮影とカメラマンを依頼する場合にはこうした注意点・問題点をしっかり踏まえたうえでほんとうによい選択肢なのかどうかを判断することが求められます。